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【初心者向け】Matplotlibの特徴と使い方をわかりやすく解説!

Matplotlibは、pythonのグラフ描画ライブラリの代表格です。

Matplotlibを使うと、次のようなことができます:

  • 折れ線グラフや棒グラフなど様々な種類のグラフで、データを可視化
  • パイチャートやバブルチャートなど、視覚的に魅力的なチャートを作成
  • グラフを使ってアニメーションを生成

いろいろできて便利ですね。

しかし!!!はっきり言ってMatplotlibは慣れるまでのハードルが高いです。

例えば、次のような感じで、いろいろな問題に直面します。

  • そもそもどういう流れでプロットするかわからない!
  • 軸も設定できないし、日本語も文字化けする、オブジェクト指向って何?!

この記事は、Matplotlib初心者の方が、ある程度自由にグラフを描けるようになるためのガイドラインを目指しています。

初めは誰でも初心者です。一歩ずつ着実に学んでいって、Matplotlibで自由にグラフ作成できるようになりましょう!

 

Matplotlibとは?

Matplotlibとは、pythonのグラフ描画ライブラリです。

名前の由来は、MATLABユーザーが使用しやすいように設計されていることと関連があるそうです。

Matplotlibのインストール

Matplotlibは、外部ライブラリなので使用環境によってはインストールが必要になります。

  • pipを使用する場合:

コマンドプロンプトから次のコマンドでインストールしましょう。

pip install matplotlib
  • condaを使用する場合:

デフォルトの環境を使用する場合は、プレインストールされているのでインストール不要です。

自分で新たに仮想環境を作成した場合はcondaでインストールしましょう。

conda install matplotlib
  • Google Colaboratoryを使用する場合:

プレインストールされているのでインストール不要です。

とりあえずMatplotlibを使いたいという方は、初期設定不要なGoogle Colaboratoryがおススメです。

≫YutaKaのPython教室|Google Colaboratory使い方
≫YutaKaのPython教室|Google Colaboratory使い方
Google Colaboratoryを使えば、初心者の方でもすぐにPythonを始められます。この記事ではColaboratoryの初期設定方法、コードの書き方、押さえておきたい便利な使い方を紹介しています!
www.yutaka-note.com/entry/5min_python_02
 

Matplotlibでグラフ作成する流れ

基本的なグラフ描画の流れは次の通りです。

  1. matplotlibのインポート
  2. データの準備
  3. グラフの作成・表示

慣れてくると、各ステップで細かい設定をしたり、複数のグラフを同時に描いたり、応用していくことになります。

それでも、基本の流れは変らないので、まずは基本形をマスターしましょう!

以下で、各ステップをサンプルコード付きで解説していきます。

①matplotlibのインポート

Matplotlibでは、基本的にpyplotモジュールを使用してグラフを描きます。

import matplotlib.pyplot as plt

pyplotモジュールは略称pltでインポートするのが慣例です。

Jupyter Notebookの場合は、ノート内にグラフを表示させるために、マジックコマンドも実行します。

%matplotlib inline
import matplotlib.pyplot as plt

マジックコマンドの意味はわからなくてもOKですが、気になる方は次の記事をチェックしてください。

≫Matplotlib inline の謎解明! |「書けと言われたので書いています」から卒業
≫Matplotlib inline の謎解明! |「書けと言われたので書いています」から卒業
Jupyter Notebookでmatplotlibを使用する場合には、インポートする前に%matplotlib inlineと記述します。なぜinlineと入力しているのでしょうか?この記事では、matplotlib inlineの謎について解説していきたいと思います!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_inline
 

②データの準備

データは、array-likeで用意します。

array-likeには、次のような型(オブジェクト)が含まれます。

  • Pythonのリスト:例 x = [1, 2, 3]
  • NumPyのndarray:例 y = np.array([15, 16, 17])
  • PandasのDataFrameSeriesの値:例 df = pd.DataFrame({"x":[0,1,2], "y":[15,16,17]})

ここでは例として、ndarrayでサインカーブを用意してみます。

import numpy as np
x = np.linspace(0, 2*np.pi)
y = np.sin (x)

matplolibでは、等間隔な数列を用意することがよくあります。

等間隔な数列の用意にはNumPylinspace()が便利です。

≫NumPy arange|等間隔の数列を生成する方法をサンプルコード・図解で解説!
≫NumPy arange|等間隔の数列を生成する方法をサンプルコード・図解で解説!
NumPyのarangeを使用して等間隔の数列を生成する方法を解説しています。arangeには「3つの引数の渡し方」があるのを知っていましたか?数列の始点、終点、間隔を設定する方法をサンプルコード、図解付きで徹底解説!
www.yutaka-note.com/entry/numpy_arange
 

③グラフの作成、表示

matplolibの最も基本的なグラフ描画関数plt.plot()でグラフを描いてみましょう。

  • plt.plot(x, y) #x, yの配列から折れ線グラフを描く
変数名 説明
x Array-like x座標の配列
y Array-like y座標の配列

最後にplt.show()でグラフを表示します。

plt.plot(x, y)
plt.show()

デフォルト設定のplt.plot()は、折れ線グラフを作成します。

追加の引数でプロットの形を指定したり、色を指定したりすることができます。

plt.plot(x,y,"r*", markersize=10)
plt.show()

plt.plot()の基本的な使い方について、一通り知りたい方は次の記事を参考にしてください。

プロットや線のスタイルの変更、グラフタイトルや軸ラベルの設定について全体的に解説しています。

≫【完全保存版】Matplotlib plt.plot徹底解説 | 基本操作を総まとめ!
≫【完全保存版】Matplotlib plt.plot徹底解説 | 基本操作を総まとめ!
Matplotlibのplt.plotを使用したグラフを作成、グラフの見た目変更、タイトルや軸の設定など基本事項について徹底解説!!この記事を読めば、plt.plotで手軽に手早く簡単に、キレイなグラフ作成可能に!?
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_pyplot
 

グラフ周辺の表示設定

ここでは、次の項目の基本的な設定方法を紹介します。

  • グラフタイトル
  • 軸ベル
  • 凡例

グラフタイトル|plt.title()

plt.title()でグラフにタイトルを設定できます。

  • 使用例:plt.title("Title of Figure")
plt.title("sine curve")
plt.plot(x, y)
plt.show()

追加のキーワード引数でタイトルのスタイルを変更できます。

plt.title("sine curve", size = 20, color = "red")
plt.plot(x, y)
plt.show()

フォント設定はplt.text()の設定とほぼ同じなので、詳細はplt.text()の記事を参照してください。

≫Matplotlib plt.textよく使うもの徹底解説|テキスト表示をマスター!
≫Matplotlib plt.textよく使うもの徹底解説|テキスト表示をマスター!
グラフ内にテキストでコメントを記入することってよくありますよね?グラフにコメントがあると、グラフの大事な部分を強調して説明できます。この記事では、matplotlibでグラフ内にテキストを表示する方法、テキストの見た目の変更方法について図解・サンプルコード付きで解説しています!
www.yutaka-note.com/entry/2020/01/08/080413
 

軸ラベル|plt.xlabel(), plt.ylabel()…

軸ラベルの主要な設定項目一覧表はこちらです。

表示項目 関数名
       x軸ラベル plt.xlabel("x軸ラベル名")
y軸ラベル plt.ylabel("y軸ラベル名")
x軸の最大・最小値 plt.xlim(最小値, 最大値)
y軸の最大・最小値 plt.ylim(最小値, 最大値)
目盛り線 plt.grid()

各関数の実行例を紹介します。

plt.plot(x, y)
plt.xlabel("X-value")  # x軸ラベルの設定
plt.ylabel("Y-value")  # y軸ラベルの設定
plt.xlim(0, 2*np.pi)  # x軸の最大・最小値設定
plt.ylim(-1.5, 1.5)  # y軸の最大・最小値設定
plt.grid()  # グリッド線の表示
plt.show()

軸周りの設定用関数については、次の記事で解説しています。

≫Matplotlib 軸周り完璧マスターガイド | 軸・軸目盛・目盛り線の設定
≫Matplotlib 軸周り完璧マスターガイド | 軸・軸目盛・目盛り線の設定
Matplotlibで大変なのが軸周りの設定!グラフの「この要素」を変更するには、「どのメソッド」を使えばいいのかわからない…。という方のために、Matplotlibの軸・目盛り・目盛り線の設定について総まとめしました!これで軸周りの設定がだいぶ楽になります。軸周り完ぺきマスターガイド!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_axis
 

凡例|plt.legend()

Matplotlibで凡例を表示させるには、次の2ステップを踏みます。

  1. プロット作成時にラベル名を指定:plt.plot(x, y, label='label_name')
  2. 凡例を表示:plt.legend()

サインカーブのグラフに凡例を表示してみます。

plt.plot(x, y, label="sin(x)")
plt.legend()
plt.show()

凡例の位置やスタイルの設定に関する詳しい内容は、次の記事を参考にしてください。

≫Matplotlib plt.legend() | 凡例の位置とスタイル設定完璧ガイド!
≫Matplotlib plt.legend() | 凡例の位置とスタイル設定完璧ガイド!
Matplotlibでは、デフォルトでは凡例は表示されません。「凡例(legend)を表示するにはどうしたらいいの?!」「凡例の位置や見た目の設定方法がわからない!」という方向けに、「凡例を表示する関数plt.legend()の使い方」「引数で位置や見た目を簡単に設定する方法」を紹介していきます。自分の作りたい凡例を作れるようになりましょう!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_legend
 

複数のグラフを表示

複数のグラフ(曲線)を表示する場合には、次の2通りの方法があります。

  • 同一のグラフ内に複数の曲線を作成|plt.plot()繰り返し
  • 複数のグラフ領域を並べて配置|plt.subplot()でプロット領域指定

それぞれの方法を確認していきましょう。

同一のグラフ内に複数の曲線を作成

plt.plot()を繰り返して実行すると、同一グラフ内に複数の曲線を追加することができます。

  • plt.plot(x1, y1) # 1つ目の曲線のx, yの配列
  • plt.plot(x2, y2) # 2つ目の曲線のx, yの配列

実際にsinカーブとcosカーブを描いてみましょう。

x = np.linspace(0, 2*np.pi)
y1 = np.sin(x)
y2 = np.cos(x)
 
plt.plot(x, y1, label="sin")
plt.plot(x, y2, label="cos")
 
plt.legend()
plt.show()

plt.plot()を繰り返せば、グラフ内に必要なだけ曲線を生成できます。

複数のグラフを並べて配置|plt.subplot()

plt.subplot()を使うと、一つの図の中に複数の小さなプロット(サブプロット)を配置することができます。

プロットを作成する前に、plt.subplot()を使用してサブプロットの作成場所を指定します。

  • plt.subplot(LMN)
引数 入力値 説明
L 一桁の正数 図を縦にL個に分割
M 一桁の正数 図を横にM個に分割
N 一桁の正数 左上から数えてN番目の領域を指定

例えば、縦に2分割(L = 2)、横に3分割(M = 3)した場合の、各サブプロットの場所は下図のようになります。

例として、2つプロットを横方向に並べてみます。

# 図のサイズを決める 
plt.figure(figsize=(8,4), tight_layout=True)
 
# 1つ目のグラフ 
plt.subplot(121) 
plt.plot(x, y1) 
 
# 2つ目のグラフ 
plt.subplot(122) 
plt.plot(x, y2, 'r--')
 
plt.show()

サブプロットの詳しい解説はこちらの記事を参考にしてください。

≫Matplotlib subplotの使い方徹底図解!|一つの図に複数グラフを描く
≫Matplotlib subplotの使い方徹底図解!|一つの図に複数グラフを描く
Matplotlibで一つの図の中に複数のグラフを並べるにはどうすればいいの?subplotでグラフを並べられるらしいけど、使い方がよくわからない!という方のために、「plt.subplot()の基本的な使い方」を画像付きで解説していきます!plt.subplot()でプロットをキレイに配置して、見やすく人に伝わるグラフを目指しましょう!
www.yutaka-note.com/entry/2020/01/02/232925
 

Matplotlibでは描画領域はFigureオブジェクト、各プロット領域はAxesと呼ばれるオブジェクトで構成されています。

FigureとAxesは、後述するオブジェクト指向のグラフ描画の入り口です。まずは次の記事で2つの関係をチェックしてください

≫Matplotlib plt.figure()を使う理由|FigureとAxesの関係を把握しよう
≫Matplotlib plt.figure()を使う理由|FigureとAxesの関係を把握しよう
Matplotlibでグラフを描くとき「FigureとかAxesとかMatplotlib独特の単語が多くてよくわからない」、「Figureを作った後、結局どうやってプロットすればいいの?」という方のために、FigureとAxesの関係性を図解!FigureにAxesを追加する方法厳選3パターンを解説します!覚えておきたいFigureの設定・操作(サイズ変更、レイアウト調整など)も画像・サンプルコード付きで解説!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_figure
 

様々な種類のグラフ

Matplotlibでは、折れ線グラフ以外にも様々なグラフを作成できます。

各グラフを描くための関数、解説記事のサマリー表はこちらです。

グラフの種類 plt.関数名() 解説記事
折れ線グラフ、プロット plt.plot() ≫【完全保存版】matplotlib pyplot徹底解説
棒グラフ、積み上げ棒グラフ plt.bar() ≫棒グラフを徹底解説|複数系列・積み上げ棒グラフ全てOK
円グラフ、ドーナツグラフ plt.pie() ≫円グラフ作成方法|Excel風グラフ、ドーナツグラフも解説
散布図、バブルチャート plt.scatter() ≫散布図を徹底解説!|基本設定からバブルチャートまで
ヒストグラム、累積分布関数 plt.hist() ≫ヒストグラム徹底攻略!|作成も見た目の設定も全解説
円や多角形などの図形 patchesモジュール ≫Matplotlib 図形を描く方法|円や四角形の描き方をわかりやすく解説

以下では、簡単な各グラフの簡単な例を紹介します。詳しくは個別の解説記事を参照してください。

棒グラフ|plt.bar()

棒グラフはplt.bar()で作成します。

棒の高さheightだけではなく、棒の位置xも設定する必要があるという特徴があります。

x = [1, 2, 3, 4]
height = [10, 20, 30, 40]
labels = ["Apple", "Banana", "Carrot", "Daikon"]
 
plt.bar(x, height=height, tick_label=labels)
plt.show()

≫Matplotlib 棒グラフを徹底解説|複数系列・積み上げ棒グラフ全てOK
≫Matplotlib 棒グラフを徹底解説|複数系列・積み上げ棒グラフ全てOK
Matplotlibで棒グラフを作成する方法がよくわからない…。 棒グラフで悩むなら、MatplotlibあきらめてExcel使おうかな…。 と思ったことはありませんか?そんな方のために、Matplotlibの棒グラフ作成方法を徹底的に解説しました!複数系列?積み上げ棒グラフ?全部大丈夫!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_bar
 

円グラフ|plt.pie()

円グラフはplt.pie()で作成します。

見慣れた円グラフ(要素が0時の位置から始まって右回りのグラフ)を作成するには、引数で角度や方向を設定する必要があります。

x = [30, 20, 15, 5]
labels = ["Apple", "Banana", "Carrot", "Daikon"]
 
plt.pie(x, labels=labels, startangle=90, counterclock=False)
plt.show()

≫Matplotlib 円グラフ作成方法|Excel風グラフ、ドーナツグラフも解説
≫Matplotlib 円グラフ作成方法|Excel風グラフ、ドーナツグラフも解説
Matplotlibで円グラフを作成する方法がよくわからない…。何を設定すれば、自分の描きたい円グラフになるのかわからない!という方のために、「Matplotlibの円グラフ作成方法」、「Excel風の見た目に設定する方法」、「グラフやラベルの設定方法」についてまとめしました!これで自由に円グラフを作成できます!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_pie
 

散布図|plt.scatter()

散布図はplt.scatter()で作成します。

各プロットに色を付けたり、大きさを変更したりすることができます。

x = np.random.randn(25)
y = np.random.randn(25)
colors = np.random.rand(25)
 
plt.scatter(x, y, c=colors, cmap="winter")
plt.show()

≫Matplotlib 散布図を徹底解説!|基本設定からバブルチャートまで
≫Matplotlib 散布図を徹底解説!|基本設定からバブルチャートまで
Matplotlibで散布図を作成する方法がよくわからない…。散布図って何のためにあるの?全部、plt.plotでグラフ作ればよくない?という方のために、「Matplotlibの散布図の作成方法、散布図を応用したデータの可視化例」についてまとめしました!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_scatter
 

ヒストグラム|plt.hist()

ヒストグラムはplt.hist()で作成します。

ヒストグラムの要素の区切りの間隔を自動で設定することもできます。

x = np.random.randn(10000)
plt.hist(x, bins="auto", alpha=0.6, edgecolor="gray")
 
plt.show()

その他にも確率密度関数や累積分布関数の作成もできます。詳しくは次の記事を参考にしてください。

≫Matplotlib ヒストグラム徹底攻略!|作成も見た目の設定も全解説
≫Matplotlib ヒストグラム徹底攻略!|作成も見た目の設定も全解説
Matplotlibには、ヒストグラムを描く便利な機能plt.hist()がありますが、初心者の方には少し難しいかもしれません。そこで、「Matplotlibでヒストグラムを作るにはどうしたらいいの?」という方のために、ヒストグラムの作成方法、データ区間の設定方法、見た目の設定方法を解説します。plt.hist()をマスターすれば、エクセルよりも簡単にヒストグラムが作れます!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_hist
 

円や多角形などの図形|patchesモジュール

Matplotlibではpatchesというモジュールに、様々な図形のクラスが用意されています。

図形の描画には、オブジェクト指向のグラフ描画が必須です。

Axesオブジェクトに図形オブジェクトを追加して、図形を表示させます。

from matplotlib import patches
fig, ax = plt.subplots(figsize=(4,4))
 
ax.axis([2, 7, 0, 5]) # 軸の設定
ax.grid()
 
# 円を描く
c = patches.Circle( (4.5,3.5), 1, facecolor="pink", edgecolor="red", label="circle")
ax.add_patch(c)
 
# 多角形を描く
for i in range(3, 7):
  rp = patches.RegularPolygon( (i, 1) , i, 0.5, color="green", alpha=i*0.1)
  ax.add_patch(rp)
 
plt.show()

円や楕円、多角形に他にも矢印の形など様々な図形を描くことができます。

≫Matplotlib 初心者向けマスターガイド|わかりやすく解説!
≫Matplotlib 初心者向けマスターガイド|わかりやすく解説!
脱初心者のためのMatplotlibマスターガイドです。そもそもどういう流れでプロットするのか?どんな種類のグラフが描けるのか?日本語設定は?タイトルや軸の設定は?オブジェクト指向って何?そんな疑問を解決します!この記事で、脱Matplotlib初心者を目指そう!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_guid
 

日本語を表示できるようにする方法

Matplotlibは、デフォルト設定では日本語は表示できず、▯▯▯と表示されてしまいます。

日本語を使いたい場合には、plt.rcParams['font.family']に日本語対応フォントを指定します。

日本語対応フォントの例は次の通りです。

  • 'MS Gothic'
  • 'MS Mincho'
  • 'Meiryo'

例として、'MS Gothic'を指定してみます。

plt.rcParams['font.family'] = 'MS Gothic'
 
plt.plot()
plt.title("グラフタイトル")
plt.xlabel("x軸ラベル名")
plt.ylabel("y軸ラベル名")
plt.text(0.5, 0.5,"テキスト例")
plt.show()

この他にも、fontnameを指定する方法や設定ファイルを書き換える方法があります。

≫Matplotlib 日本語の表示方法 厳選3選|最適な方法選んで!
≫Matplotlib 日本語の表示方法 厳選3選|最適な方法選んで!
Matplotlibでグラフを描くとき、「日本語を表示しようとしたら文字化けした!」「日本語を表示するには、何を設定すればいいの?」という方向けに、「Matplotlibで日本語を表示する方法厳選3選」、「使用できるフォントのチェック方法」を紹介していきます。追加のインストールなしで、フォントの設定を変更するだけの方法を紹介します!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_japanese
 

オブジェクト指向のグラフ描画へ

plt.XXX()を使用したグラフ描画は簡単で便利です。

しかし、次のステップへ行くにはオブジェクト指向でグラフ描画できるようになる必要があります。

オブジェクト指向の第一歩は、基本パーツFigureAxesの関係性を把握することです。

  • Figure:描画領域全体
  • Axes:一つ一つのプロットを描く領域

オブジェクト指向でグラフ描画する場合には、plt.subplots()という便利な関数を使ってFigureAxesオブジェクトを同時に生成することが多いです。

その後、Axesオブジェクトのメソッドでグラフを追加していきます。

fig, axes = plt.subplots(2, 2, tight_layout=True, sharex=True, sharey=True)
 
x = np.linspace(-3,3)
y = x**2
 
axes[0,0].plot(x, y)
axes[0,1].plot(x, 2*y)
axes[1,0].plot(x, 3*y)
axes[1,1].plot(x, 4*y)
 
plt.show()

この例では、sharex, shareyという引数を使用して、サブプロット間で軸を共有しています。

オブジェクト指向を使うと、こういった細かい設定もできるようになります。

plt.subplots()を使用したオブジェクト指向グラフ描画は次の記事を参考にしてください。

≫Matplotlib plt.subplots()の使い方|FigureとAxesを同時生成!
≫Matplotlib plt.subplots()の使い方|FigureとAxesを同時生成!
Matplotlibでグラフを描くとき「fig, ax = plt.subplots()って、よく見るけど何してるの?」「plt.subplots()の便利な使い方を知りたい! 」という方のために、plt.subplots()でFigureとAxesを作ると何が便利なのか、plt.subplots()の基本的な使い方、覚えておくと便利なplt.subplots()の引数をを図解付きで解説します!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_subplots
 

アニメーション作成方法

Matplotlibでアニメーションを作成するには、matplotlib.animationモジュールのクラスを使用します。

ArtistAnimationクラスかFuncAnimationクラスを使いますが、それぞれ次のような特徴があります。

  • ArtistAnimationクラス:
    • 事前にグラフ要素を複数作成
    • それらを組み合わせてアニメーションにする
  • FuncAnimationクラス:
    • 事前にグラフ更新用関数を作成
    • 関数を実行しながらアニメーションにする

ここでは、より簡単なArtistAnimationを使用したサンプルコードを紹介します。

# 1. 必要なモジュールの読み込み
# %matplotlib notebook  # Jupyter notebookの場合
from matplotlib.animation import ArtistAnimation
 
# 2.グラフ領域の作成
fig, ax = plt.subplots()
 
# 3. グラフ要素のリスト(artists)作成
artists = []
for i in range(100):
    x = np.linspace(0, 4*np.pi)
    y = np.sin(x - i/100 * 2*np.pi)
    artist = ax.plot(x, y,"blue")
    artists.append(artist)
 
# 4. アニメーション化
anim = ArtistAnimation(fig, artists)
plt.show()

ArtistAnimationおよびFuncAnimationクラスの詳しい解説は次の記事を参照してください。

≫Matplotlib アニメーション作成入門編 |ArtistAnimation徹底解説!
≫Matplotlib アニメーション作成入門編 |ArtistAnimation徹底解説!
Matplotlibではアニメーションも作成できますが、初めての人には少し複雑です…。「 Matplotlibでアニメーションを描きたいけど、何から始めればいいの?」という方のために、 Matplotlibでアニメーションを超簡単に作成・保存する方法、アニメーション作成用の超基本テンプレを画像・サンプルコード付きで紹介していきます!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_artist_anim
 
≫Matplotlib FuncAnimation徹底解説|更新用関数はこう作ればいい!
≫Matplotlib FuncAnimation徹底解説|更新用関数はこう作ればいい!
Matplotlibではアニメーションも作成できますが、初めての人には少し複雑です…。「Matplotlibでアニメーションを描きたいけど、よくわからない!」、「FuncAnimationで更新用関数作るって何?意味不明!!」という方のために、FuncAnimationでアニメーションを作成する超基本、更新用関数の作成方法、重要メソッドを画像・サンプルコード付きで紹介していきます!
www.yutaka-note.com/entry/matplotlib_func_anim
 

おわりに:Matplotlib解説記事リンク集の紹介

この記事は、Matplotlib初心者の方が、ある程度自由にグラフを描けるようになるためのガイドラインを目指しています。

初めは誰でも初心者です。一歩ずつ着実に学んでいって、Matplotlibで自由にグラフ作成できるようになりましょう!

Matplotlibカテゴリーの記事一覧はこちらです。>>【ブログカテゴリー:Matplotlib】

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