このブログシリーズ(Raspberry Pi)では、筆者のRaspberry Pi導入の取り組みをまとめて、記事毎に重要な点を紹介していきます。
この記事では、Raspberry Pi Imagerを使用して、Raspberry PiにOSをインストールする方法を解説していきます。
出荷時点のRaspberry Piは、OS(オペレーティングシステム)がインストールされておらず、ユーザーが自分でOSを準備する必要があります。
しかし、Raspberry Pi Imagerを使用すれば簡単にOSを準備することができます。
- Raspberry Pi Imagerとは?
- Raspberry Pi Imagerのダウンロードおよびインストール
- インストールするOSを選択
- Raspberry Piへの差し込み
- Raspberry Pi のおススメ入門書
Raspberry Pi Imagerとは?
Raspberry Pi Imagerは、Raspberry Pi用のOS(オペレーティングシステム)をSDカードやUSBドライブに簡単にインストールできる公式のツールです。
Raspberry Pi財団が提供していて、次のような特徴があります。
特徴 | 説明 |
---|---|
操作が簡単 | ユーザーインターフェースがシンプル OSの選択から書き込みまで数クリックで実施可能 |
複数のOSサポート | Raspberry Pi OS(公式のLinuxベースOS)だけでなく、Ubuntu、RetroPie、Kali Linuxなど、様々なOSを選んでインストール可能 |
OSの自動ダウンロード | 選択したOSを自動でインターネットからダウンロードし、SDカードやUSBに書き込み可能 |
カスタムOSのインストール | 自分でダウンロードしたOSのイメージファイル(.img)を使って、Raspberry Piにインストールすることも可能 |
多プラットフォーム対応 | Raspberry Pi Imagerは、Windows、macOS、Linuxで利用できます。 |
使い方の手順は次の通りです。
- Raspberry Pi Imagerのダウンロードおよびインストール
- 起動後、インストールするOSを選択
- 書き込み先のSDカードまたはUSBドライブを選択
- 書き込みを実行するだけで、Raspberry Piに対応したSDカードが準備完了
以下では、各ステップについてスクショ付きで分かりやすく解説していきます。
Raspberry Pi Imagerのダウンロードおよびインストール
まずは作業用のPCにRaspberry Pi Imagerを準備しましょう。
ダウンロード
Raspberry Pi Imagerのダウンロードサイトにアクセスします。
自分のOSをに応じたRaspberry Pi Imagerのインストーラをダウンロードします。
インストール
ダウンロードが完了したら、インストーラ―を実行しましょう。
次の画面が表示されたらインストール完了です。
インストールするOSを選択
Raspberry Pi Imagerを起動すると次のような画面が表示されます。
画面に従って、デバイス、OS、ストレージを選択しましょう。
項目 | 説明 |
---|---|
デバイス | 使用するデバイス。例)Raspberry Pi 5 |
OS | インストールするOS |
ストレージ | イメージファイルの書き込み先。例)micro SDカードなど |
デバイス
自分の使用するデバイスを選びましょう。
例えば、Raspberry Pi 5ならRaspberry Pi 5を選択します。
OS
次にOSを選択します。通常使用であれば、Raspberry Pi OS(64-bit)でいいでしょう。
ストレージ
書き込み先のストレージ(micro SDなど)を選択します。
選択前にmicro SDなどを作業PCに接続しておきましょう。
使用したmicroSDはフォーマットされて、既存のデータが全て消えてしまうので、Raspberry Pi専用のものを準備しましょう、
micro SD cardやリーダーを買い忘れていた場合は、Amazon等で購入しましょう。
Customization settings
デバイス、OS、ストレージを選択して、「次へ」をクリックすると、customization settingsを行うか聞かれます。
この時点でCustomization settingsを行うのがおススメです。
設定画面の「一般」タブでホスト名やユーザー名、Wi-Fi設定を事前に行えます。
後から設定も可能ですが、できることなので先にやってしまっても良いと思います。
OSの書き込み
Customization settingsの設定が終わると、最終確認画面が表示されます。
使用したmicroSDはフォーマットされて、既存のデータが全て消えてしまうという警告です。
問題なければ「はい」をクリックして書き込みを開始しましょう。
次の画面が表示されれば完了です。
Raspberry Piへの差し込み
Raspberry Piにmicro SDカードを挿入しましょう。
Raspberry Pi のおススメ入門書
ここまでRaspberry Pi Imagerの使い方について私の経験をもとに紹介してきました。
さらに詳しく学んでRaspberry Piに取り組みたいという方には、次の本がおススメです。
こちらの入門書は初心者にもわかりやすいように、Raspberry Pi 5の導入から簡単な実行例まで解説してくれています。
さらにRaspberry Pi操作に必要なLinuxの基本操作から、サーバー構築やScratch3、Python3によるプログラム作成まで網羅しています。
電子部品の制御や応用例も豊富に解説されていて、実践的な知識を身につけられます。
これ1冊でRaspberry Piの入門は十分にできると思います。