最近ではデータ分析への関心の高まりからJupyter Labを使用する方も増えてきましたね。
Jupyter Labを起動するときに、次のようなことを思っている方も多いと思います。
- いちいちコンソールを開いて、
jupyter lab
と打つのがめんどくさい! - もっと楽に起動する方法ないの?!
- Anacondaの仮想環境
activate
して、起動するの大変!
そこで、今回はJupyter Labを起動するバッチファイルの作成方法を紹介します。
これでバッチファイルをダブルクリックするだけで、Jupyter Labを起動できるようになります!
※この記事はWindows、Anaconda環境を想定しています。
Jupyter Lab起動バッチ作成の流れ
Jupter Lab起動バッチの中では、次の項目を実行するようにコマンドを書きます。
- Anaconda環境を有効化するバッチ実行(Anacondaのフォルダ内にある)
- 必要に応じて仮想環境の|
activate 仮想環境名
- 作業フォルダ指定|
cd 作業フォルダのpath
- Jupyter Lab起動|
jupyter lab
まずは下準備として、「Anaconda環境を有効化するバッチ」のパスを確認します。
以下の場所にあるはずなので、確認しておきましょう。
C:\Users\USER_NAME\Anaconda3\Scripts\activate.bat
ここで、USER_NAME
は、ログインしているWindowsユーザー名です。
これさえ確認できれば後は簡単です。
適当なテキストエディタで、次のようなバッチファイル(.bat
)を作成します。
rem 文字コードをUTF-8に指定(パスに日本語がなければ不要)
chcp 65001
rem 仮想環境をActivateするための特殊なバッチファイルを起動
call C:\Users\USER_NAME\Anaconda3\Scripts\activate.bat
rem 仮想環境をActivate
call activate ENV_NAME
rem 作業フォルダの指定(割愛可能)
cd 作業フォルダのパス
rem Jupyter Lab起動
jupyter lab
このバッチファイルをダブルクリックすれば、Jupyter Labが起動します。
仮想環境の指定と作業フォルダの指定は、割愛することができます。
その場合、次のような挙動になります。
- 仮想環境の指定割愛 ⇒ base環境で起動される
- 作業フォルダの指定割愛 ⇒ バッチファイルの保存場所が作業フォルダになる
イメージとしては、次の画像のような感じで、Jupyter Labが起動されます。
特定のノートブックを起動
jupyter labの後に、notebook(.ipynb
)のパスを指定すると、指定したnotebookが開きます。
その他はJupyter Labの起動と同様です。
# rem文字コードをUTF-8に指定(パスに日本語がなければ不要)
chcp 65001
# rem 仮想環境をActivateするための特殊なバッチファイルを起動
call C:\Users\USER_NAME\Anaconda3\Scripts\activate.bat
# rem 仮想環境をActivate
call activate ENV_NAME
# rem Jupyter Lab起動
jupyter lab 開きたいノートブック.ipynbのパス
このバッチを実行すると、jupyter labで指定されたノートブックが起動します。
作業フォルダは、ノートブックの保存場所として起動される点に注意しましょう。
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